手指衛生を検知し新型コロナウイルス(COVID-19)の拡大を防ぐリストバンド

課題
COVID-19のパンデミックにおいて、医療従事者および一般市民の両方を対象とした手洗い教育と情報提供が重視されています。COVID-19は主に直接的・間接的接触や飛沫を介して伝播するため、石鹸と流水による手洗いや感染対策の徹底(咳・くしゃみの後、病人の介護時、トイレ後、食事前後、共用表面タッチ後など)が極めて重要です。
病院や透析センター、介護施設などで働くスタッフは高い感染リスクに晒されています。手洗いは極めて重要であるにもかかわらず、現場では忘れたり怠ってしまうことが多いため、このリスクを排除する予防戦略が求められます。
解決策
手洗いはウイルスの拡散を止め病気を防ぐ強力な方法であり、ニューノーマルにおいて日常の不可欠な習慣となる必要があります。
手洗いの習慣化を促すため、SenzMateはカナダのMedtech企業と共同で、日常生活の中で着用できるウェアラブル・リストバンドを開発しました。
概念実証
実現可能性を評価し、既存のセンサーやスマホを活用して手洗いを識別するデータパターンを発見しました。
アイデア段階
WHO基準をもとにアイデア出しと文献調査を実施。「カメラ設置」と「センサーリストバンド」の2案を比較し、顧客フィードバックを経てリストバンド方式を採用しました。
プロトタイプ
市販の筐体とセンサーで試作機を作成。手洗いパターン検知アプリを開発し、歩行・PC作業・手洗いを識別するAIモデルを学習させ、検知時にLEDを点滅させました。
市販の筐体とセンサーで試作機を作成。手洗いパターン検知アプリを開発し、歩行・PC作業・手洗いを識別するAIモデルを学習させ、検知時にLEDを点滅させました。
MVP
専用基板(PCB)と3Dプリント筐体を20台製造。同期アプリと共にユーザーへ配布し、実際の使用データから検知精度を大幅に高めました。
商用化段階
ユーザーフィードバックをもとに省電力化と装着感を改善。OTA(遠隔更新)機能、右利き・左利き対応モデルの追加、外観デザインの洗練を行って正式に製品をローンチしました。
成果・結果
以下の多様な条件のもとで厳格な検証テストを実施しました:
- 動作識別: 歩行、食事、PC作業、手洗いの識別
- 性別および年齢層別検証
- 子ども、中年、高齢者
- 利き手
- 装着手
- 手洗い速度の変化
完成した製品は適切な手洗い習慣の維持を支援し、クライアントニーズに応じたバリエーションを展開しています。
執筆:Hansi Rathnayaka